手書きはナンセンス

パソコン

「えっ、何をいまさら」と思うかもしれないけれど、テープ起こしは手書きでやるものだと思っている人がいると思います。なぜか通信教育は手書きが多いんですね。普通のカセットデッキにイヤホンをつないで、原稿用紙の前でにこやかに微笑んでいる通信教育の広告の写真を見たことがありませんか?今どき原稿用紙で納品するところがあるのかどうか、疑問です。あったとしても、これからはどんどんデジタルデータでメール納品という形態が一般化されてくると思いますから、パソコンをしっかり打てるようにしておきましょう。

なぜ通信教育では「手書きのテープ起こし」があるのか。
パソコンが必要といってしまうと、もうそれだけでパソコンを持っていない人はこの講座を受けたいとは思わないわけですから、対象からはずれてしまいます。通信教育業者としてはできるだけ門戸を広く開放して、多くの人に受けてもらいたいわけですから、パソコンを持っていない人でも申し込めるようにしたのではないでしょうか。手書きのテープ起こし講座を修了したら、今度はワープロ講座の案内、次はパソコン在宅ワーク講座の案内が来た…という話もききますから、ご用心!

実際の仕事では、手書きで納品するなんて、まずあり得ないと思います。
でも、私も日本国中の会社の事情を知っているわけではないので、もしかしたら手書きで記録をとっている業界がまだあるのかもしれません。けれど、そういうところもこれからはどんどん手書きからパソコン入力に移行していくはずですし、世の中の99%はパソコンで処理しているのですから、わざわざ需要の少ない手書きの原稿用紙よりも、ぜひぜひパソコンでの高速入力のトレーニングに精を出してください。

パソコンの仕事を見つけるのでさえ難しいのですから、手書きの仕事を見つけるなんてほとんど不可能です。

通信教育で手書きを採用しているために、本来テープ起こしの仕事にはまったく必要のない要素で能力を低く評価されて、苦労している方が多いようです。例えば字が汚いために読みづらいと減点される方、何度も聞き直してそのたびに原稿用紙を書き直し、文章がずれてはまた書き直し、パソコン入力の何倍もの時間をかけてテープ起こしをしている様子を見ると、なんでこんなことで苦労しなければならないのかと思います。ワープロ入力でも良い場合でも、やはり原稿用紙にうまく文字を入れて打たねばならないんですね。実務ではそんなことはありません。実際の仕事では、テキストデータやワープロレイアウトをして納品するだけです。原稿用紙にねらい撃ちするのがいくら上手にできても、おそらくその能力を発揮するチャンスは一度もないと思いますよ。

原稿用紙にうまく打てなくて、時間切れになって課題を修了できない人も多いと思います。
そんなことで減点されても、めげないでくださいね。それは実務ではまったく必要のない能力です。だからできなくても大丈夫。それで不合格になっても、何も恥ずかしいことはありません。

どうして原稿用紙に打つことが課題になっているのか、現場の人間から見ると不思議でなりません。おそらく私がその講座を受講したら、そこで失格になってしまうでしょうね。

くり返しますが、実務では手書きでの納品はまずあり得ませんし、仮にあったとしても手書きで起こしたものはどこかでだれかがパソコンに打ち込んでいるはず。だからそんな非効率的なやり方はいずれなくなっていくものなのです。ですから本気でテープ起こしをやりたいと思っている方は、通信教育の業者がいくら「手書きで大丈夫」と言っていても、ぜひパソコンの操作を習得してくたださい。耳で聞きながらどんどんパソコンで入力ができること、そしてそれを通信をつかって納品できること、最低限これだけは必要です。