テープ起こしに必要な道具たち

辞 書

テープ起こしで使う辞書は、いわゆる国語辞典ではなく、用例辞典と呼ばれるものです。漢字を使うか、ひらがなを使うか、送り仮名をどうするか、用例ごとに細かく決められた辞書ということです。

用例辞典にはいろいろな種類があり、クライアントによってどれを採用しているかまちまちです。代表的な辞書を手元においておき、ぼろぼろになるまで辞書を引きながら入力していきましょう。

「広辞苑」や「現代用語の基礎知識」などの辞書は、できればCD−ROMを利用した方がいいでしょう。テープ起こしでは、辞書を本当によく使います。用例辞典はどうしても手元に置いて、そのたびに入力の手をとめて引くことになりますから、せめて広辞苑などは市販のCD−ROMを使ってパソコン画面で検索した方が効率的です。テープ起こしでは、流れや勢いをできるだけ止めないように、入力の手を休めずに済むような工夫が必要です。


テープ起こしに必要な用例辞典

表記とは、その言葉を書き表す際にどのような漢字を用い、どのように送りがなをふるかというルールです。

テープ起こしの表記は、大きく分けて「速記用表記」と「マスコミ表記」とに分かれています。速記用表記を採用しているのは、国会、地方自治体、官公庁関係ですが、民間でも速記表記を採用しているところは数多くあります。

速記表記のクライアントと、マスコミ表記のクライアントに対応するために、2種類の辞書を普段から用意しておく必要があります。辞書の取り寄せには時間がかかりますので、仕事を受けてから辞書を購入するのでは間に合わないのです。

速記表記の場合


『標準用字用例辞典』 社団法人 日本速記協会・発行

従来の「国会会議録用字例」「標準用字例」をもとに改訂された辞書。収録された語彙が非常に豊富で、マスコミ表記のテープ起こしでも非常に役に立つ。
難解語の読み方と注釈、実際の使い方(用例)、外来語などが収録されている。
テープ起こしや速記者にとっては、なくてはならない辞書の1つである。

残念ながら、非売品のため書店では取り扱っていない。日本速記協会に直接電話で申し込む。

社団法人 日本速記協会
〒100 東京都千代田区永田町2-10-2
秀和永田町TBRビル内
電話・FAX/ 03-3580-0976


マスコミ表記の場合
『朝日新聞の用語の手引き』 朝日新聞社 定価1400円
『記者ハンドブック』 共同通信社 定価1700円