テープ起こし技術者の呼び方

テープ起こしを仕事とする技術者には、統一された呼称がありません。
「テープリライター」「テープライター」などの呼称がマスコミなどでは浸透しつつありますが、現在は所属団体や所属する業界によって呼び方が異なっています。

呼び方
団体・業界
備考
テープ・リライター 東京文化教育センター(通信教育業者)
テ−プリライター テ−プリライト株式会社(企業)
人材工房(通信教育)
精文堂カルチャーセンター(通信教育)

かんき出版(通信教育)
「テープリライト」という言葉はテ−プリライト株式会社の登録商標です。
テ−プライタ− がくぶん(通信教育)
日本テ−プライタ−教育協会(通信教育)
東京テープライター協会(通信教育)
(株)キャリスト(通信教育)
反訳者 速記業界・議会関係業界
トランスクライバー 海外 海外では、一般的にこの呼称が浸透しています。

どこの通信教育を修了したかによって、「テ−プリライター」と名乗る人もあれば、「テ−プライタ−」と名乗る人もあります。また、自分の業務の性質やレベルによって、呼称を区別している人もあります。

私は…クライアントが議会関係の場合は「私は反訳者です」と名乗りますし、民間のクライアントの場合は「テープ起こし屋さんです」「テープ起こし専門の技術者です」なんて、迷いながら名乗っています。

業務内容による呼び分け

テープ起こし屋さんといっても、素起こしレベルの人からリライトまでこなせる人、出張録音までする人まで、さまざまなレベルがあります。リライトまでこなせる人はまだまだ数が少なく、大部分は素起こし(といっても、これがまた難しいのですが)専門のワーカーです。なのに、素起こししかできなくても「テ−プリライター」と名乗っている場合もあります。厳密にいえば、リライトまでできてはじめて「リライター」を名乗るべきじゃないかという気もします。

書き起こすだけの素起こし専門だったら「ライター」「トランスクライバー」でしょうが、テープ起こしは受け身の仕事なので、自分で文章を執筆する「ライター」という言葉には抵抗のある人も多いようです。
「トランスクライバー」も、日本では再生機器の呼称として定着してしまっているので、混乱のもとですね。 うーん、呼び方って難しい……。

録音機材の知識も豊富で、出張録音もこなす、クライアントの要望に応じた出力もするような技術者は、もはや「リライター」というよりも「コーディネーター」といえるかもしれません。

統一された呼称が定着するまでには、まだまだ時間がかかりそうです。